つるにちにち記録

自分の直感だけで生きていると感じること

歯ブラシと地球

数日ほど前から竹製の歯ブラシを使っている。

 

それが原因なのかどうか不明であったが

口角が切れ始めた。

しかも両サイド。

 

食べすぎでだとか、ストレスだとか、

ヘルペスカンジダ?ビタミン不足?

調べると原因は色々出てくるのだけれど

どれもしっくりこない。

 

今までの人生でどれだけ暴飲暴食をしても、

体調不良であっても口角が切れた事が一度もないのだ。

 

どうしても心に引っかかるのは竹歯ブラシ。

竹アレルギーなのか??

 

とりあえず、

もう一度使ってみて傷が悪化したら

使うのをやめようと心を決め、

歯ブラシを口に入れたその瞬間にすぐ気づいた。

 

これや!!!

 

口角の傷は、よく見ると口の端より少し下唇寄りで、

しっかりと竹歯ブラシの支点になっていた。

 

私は竹の棒で自分の唇をギコギコ削り取っていたのだ。

 

竹も、綺麗にヤスリ処理されて滑らかに見えても、

プラスチックの様にはいかない。

 

そういえば、

一緒に竹歯ブラシを使いはじめた娘が

『口の中があちこち傷だらけなんだよね〜』

と話していた笑

 

へー

で終わらせてごめん。

母も唇削れたよ。

 

そこで感じたのは、

やっぱり自然を自分たちの思うままにする事なんてできないという事だ。

 

こんな小さな竹であっても、

人間はあちらに沿って生きなければいけない。

 

プラスチックは人間が人間の為に作ったものだから

いくらでも有益に加工できるけれど、

自然は違う。

 

『使う』のではなく、

『使わせて頂く』

その気持ちが大事で、

人間の思うままに利用する事はできないのだ。

 

そして私はプラスチックの素晴らしさを又実感した。

 

一時期、

サステナブルがかっこいい気分の時があって、

プラスチックフリー生活を目指していた。

 

そんなの、、、

ジャングルの山奥で獣の様に生きないと無理!!

納豆一つ買えない。

探せばあるかもだけど。

藁に巻かれた納豆も、そのまわりはプラ。

 

早々にプラスチックフリーを諦め、

自宅のゴミは丁寧にリユースリサイクルする方向にチェンジした。

するとより、プラスチックって優秀だなぁ〜と

感じる様になった。

 

袋にもコップにも家具にも服にも、

どんな形にも変化する。

軽さと薄さ、そして強さも併せ持つ。

水も空気も通さない。

伸びたり縮んだり、空気も密閉できる。

容易に洗って乾かして、汚れも取れやすい。

 

プラスチックフリー生活を通して私が学んだ事は、

プラスチックは最も役に立つ大発明だと言う事。

 

プラスチックは何も悪くない。

悪いのはプラスチックを害にする人間だ。

 

そして、自然を守るだとか、地球の為になんて言う戯言。

そもそも、私達は地球に住ませて頂いている

居候の身で、

守るとか大事にするとか共存するとか、

そんな身の上ではないのだ。

 

地球は私たちに心配される様な次元ではない。

人間は人間の為にもっと丁寧に生きれば良いと思う。

 

私は片手で頬をひっぱりあげながら、

唇に触れない様に丁寧に歯を磨く事にした。

使い終わったらタオルで拭き上げて水分を取って元に戻す。

 

もしかしたら次はプラスチックの歯ブラシを買うかもしれないし、

使い心地はとてもいいので(口は切れるけど)

又竹歯ブラシを使うかもしれない。

 

どちらにしろ、適当にはしない。

歯ブラシさえも、自分のために丁寧にする。